「合同会社の定款って、何をどう書けばいいの?」と悩んでいるあなたへ。私Christopherは株式会社の代表として自ら法人を設立した経験があり、その前段階で合同会社の定款作成にも深く関わりました。この記事では、実際に使った11事業目的バージョンのひな形と、記載ミスで痛い目を見た失敗談を余すところなく公開します。
合同会社の定款ひな形:結論から先に渡します
一言で言うと「事業目的は多めに書いておけ」が正解
合同会社の定款において、事業目的の数は多いほど将来の選択肢が広がります。私が実際に法人設立した際、最初は3つしか書かなかったために、新しいビジネスを始めるたびに定款変更の手間とコストが発生しました。
定款変更は合同会社の場合でも登記申請費用として1万円程度かかります。さらに司法書士に依頼すれば追加で数万円。最初から11項目書いておけばゼロ円で済んだコストです。「どうせ使わない目的は書かなくていい」という考えは捨ててください。
2026年現在、副業・兼業・多角化経営が当たり前になった時代において、事業目的は「今やること」ではなく「今後5年でやる可能性があること」をすべて盛り込む発想が正解です。
なぜ11事業目的が推奨されるのか(根拠3つ)
- 定款変更コストの回避:合同会社の定款変更には登録免許税1万円+司法書士費用がかかる。最初に多く書いておくほど将来の変更リスクを減らせる。
- 融資・補助金審査での信頼性:金融機関や補助金申請時に事業内容が定款に明記されていないと不利になるケースがある。私がAFPとして資金調達の相談を受けた際にも、定款の事業目的欄の記載漏れが審査で問題になった事例を複数見ている。
- 取引先・パートナーへの説明責任:法人として契約を結ぶ場面で、定款に記載のない事業を行っていると信用上のリスクになる。11項目程度あれば幅広いビジネスをカバーでき、商談の場での説明が楽になる。
私が実際に合同会社設立で体験した話
定款の事業目的を3つしか書かなかった時の後悔
私が初めて法人を設立したのは30代前半のことです。当時は「不動産賃貸業」「コンサルティング業」「投資業」の3つだけ定款に書いて設立しました。フィリピン・マニラで物件を取得していた頃で、とにかく早く法人格が欲しかったのです。
ところが翌年、東京・浅草エリアで民泊運営を始めようとした時に問題が発生しました。「旅館業・民泊業」が定款の事業目的に入っていなかったのです。民泊の許認可申請において、定款への記載が事業の正当性証明として求められる場面があり、急遽定款変更の手続きが必要になりました。
登録免許税1万円、司法書士への依頼費用が約3万5,000円。合計4万5,000円の出費です。「最初から書いておけばよかった」と強く感じた瞬間でした。その後、ハワイの物件取得時にも同様のケースが起き、定款は2回変更する羽目になっています。
そこから学んだこと(数字で語る)
この経験から私が導いた結論は明確です。定款の事業目的は設立時に最低でも8〜12項目書いておくべきです。
私が現在推奨している11事業目的の内訳は以下の通りです。①不動産の売買・賃貸・管理、②旅館業・民泊業、③コンサルティング業、④金融商品の販売・仲介、⑤インターネットを利用した各種情報提供業、⑥広告代理業・マーケティング業、⑦輸出入業・貿易業、⑧教育・研修事業、⑨飲食店の経営、⑩イベント企画・運営業、⑪前各号に附帯関連する一切の事業。
特に最後の「前各号に附帯関連する一切の事業」は必ず入れてください。この一文があるだけで、明記していないビジネスも合理的に事業範囲内と解釈できるケースが増えます。AFPとして多くの経営者の相談に乗ってきた経験上、この一文を省いて後悔した方を何人も見ています。
合同会社の定款ひな形:11事業目的の具体的な書き方
定款の基本構成と11事業目的の記載例
合同会社の定款は大きく「第1章:総則」「第2章:社員及び出資」「第3章:業務の執行」「第4章:計算」「第5章:雑則」の5章構成が一般的です。以下に第1章・第2条(目的)の記載例を示します。
| 項番 | 事業目的の記載例 | 想定業種 |
|---|---|---|
| 1 | 不動産の売買、賃貸、管理及び仲介に関する事業 | 不動産業・大家業 |
| 2 | 旅館業法に基づく旅館業及び住宅宿泊事業法に基づく住宅宿泊事業 | 民泊・ホテル |
| 3 | 経営・財務・税務に関するコンサルティング業 | 士業・FP・顧問 |
| 4 | 金融商品の販売、仲介及びファイナンシャルアドバイザリー業 | 金融・保険 |
| 5 | インターネットを利用した各種情報提供及び電子商取引業 | EC・アフィリエイト |
| 6 | 広告代理業、マーケティング及びWebデザイン業 | Web制作・広告 |
| 7 | 商品の輸出入及び貿易に関する事業 | 越境EC・貿易 |
| 8 | 教育、研修及びセミナーの企画・運営・販売 | 教育・コーチング |
| 9 | 飲食店の経営及び食品の製造・販売 | 飲食・フードビジネス |
| 10 | イベント、展示会及び各種催事の企画・運営 | イベント・メディア |
| 11 | 前各号に附帯関連する一切の事業 | 包括条項(必須) |
この11項目を第2条に並べるだけで、ほぼあらゆる事業に対応できる定款の骨格ができあがります。ただし、許認可が必要な業種(宅建業・金融商品取引業など)は免許取得前に記載することで「営業していない」と誤解されるリスクもゼロではありません。記載する際は「〜に関する事業」という表現で業種への関与を示す程度に留めるのが無難です。
初心者が最初にやるべきこと
定款を自分で一から作ろうとすると、どうしても記載漏れや表現の誤りが発生します。私が強く推奨するのは、まず無料の定款作成ツールで雛形を出力し、そこに自分の事業目的をカスタマイズして加えていく方法です。
マネーフォワード クラウド会社設立は、必要事項を入力するだけで定款・登記申請書類を無料で自動作成してくれます。私が合同会社の定款を見直した際にも実際に使いましたが、出力される書類の精度が高く、電子定款にも対応しているため公証役場の認証費用(約5万円)を節約できるのも大きなメリットです。[INTERNAL_LINK_1]
自分でゼロから書いて法務局に差し戻されるリスクを負うより、実績のあるツールで土台を作り、事業目的だけ自分でカスタマイズする。これが2026年現在の最もコスパの高いやり方です。
定款作成でやりがちな失敗と注意点
よくある失敗3つ
- 事業目的が抽象的すぎる・具体的すぎる:「一切の事業」だけでは目的として認められないケースがあります。逆に「〇〇市内での△△販売」など地域や商品を限定しすぎると事業拡大時に困ります。「〜に関する事業」という表現が最もバランスが取れています。
- 本店所在地を番地まで書いてしまう:定款に番地まで記載すると、引っ越しのたびに定款変更が必要になります。合同会社の場合、定款には「〇〇市」または「〇〇区」レベルまでにとどめ、番地は登記申請書に記載するのがセオリーです。
- 決算期を設立月の翌月にしてしまう:例えば4月に設立して5月決算にすると、初年度の会計期間がわずか1ヶ月になります。税務・決算処理のコストを考えると、決算期は設立月から10〜11ヶ月後に設定するのが合理的です。私は当初この設定をミスして、税理士から「初年度の申告がほぼ意味をなさない」と指摘されました。
私や周囲で起きた実例
私の知人(フリーランスのWebデザイナー)が2023年に合同会社を設立した時の話です。彼は定款の事業目的に「Webデザイン業」しか書かなかったため、翌年からSNS運用代行やコンテンツ制作を受注し始めた際に「定款に記載がない」と顧問税理士から指摘を受けました。
すぐに定款変更を行いましたが、その間の約2ヶ月間は受注した業務が定款上の事業外という状態で、請求書を発行することへの心理的な不安を抱えたまま業務を続けていたそうです。法的に即アウトとはなりませんが、コーポレートガバナンスの観点からは望ましくない状態です。
また私自身、海外金融機関での営業経験がある立場から言うと、法人口座の開設審査においても定款の事業目的欄は必ずチェックされます。銀行が「この会社は何をしている会社か」を判断する根拠のひとつが定款であり、曖昧・不足があると口座開設を断られるリスクが高まります。[INTERNAL_LINK_2]
まとめ:合同会社の定款ひな形は最初から11項目で作れ
この記事の要点3行
- 合同会社の定款における事業目的は、将来の変更コストを避けるために最低8〜11項目を設立時に記載するべきです。
- 「前各号に附帯関連する一切の事業」という包括条項は必須で、これを入れるだけで事業の守備範囲が大幅に広がります。
- 定款の雛形はゼロから作らず、無料の書類作成ツールで土台を出力し、事業目的だけカスタマイズするのが最もコスパの高いやり方です。
次に取るべきアクション
この記事を読んだあなたが今すぐやるべきことは、定款の雛形を無料で入手することです。マネーフォワード クラウド会社設立なら、必要事項を入力するだけで定款・登記申請書類が無料で自動作成できます。電子定款にも対応しているため、公証役場での認証費用を節約しながら、法務局への提出書類まで一括で揃えられます。
私が実際に法人設立を経験した立場から断言します。定款の作成は「完璧な知識を持ってから動く」より「正しいツールで動きながら覚える」方が圧倒的に早いです。まずは無料で書類を作成し、自分のビジネスに合った事業目的を当てはめてみてください。

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